出会い喫茶で援交
このままだと、あげられて千円とかだよ
『S』から徒歩1分。軽い食事も出すバーに入り、Aちゃんと乾杯。
「低氏いないの?いそうだけど」
「いないですよ~。今は大学に行きながら、近くのバーみたいなところで働いてるんですよ」
「ヘー。でもそういう店だったら、みんな口説いてくるんじゃない?」
「そうでもないです。なんか妹っぼく見られるみたいで、頭とかはよくナデられますけど」
たしかにロリっぽい顔に、ムッチムチの太もも。男どもはみんなエロいことに持ち込みたくても、この子供っぽいピュアなオーラに阻まれて、口説けないんだろうなぁ。わかるわかる。…しかし、ここで酒だけを飲んで3千円取られるなんて愚のコッチョーです。交渉に入らなければ!
「あのさぁ、お金ないんだっけ?」「そーなんですよ!ウソじゃなくて、300円くらいしかないんですよ!見せましょうか?」
そう言ってサイフを見せるAちゃん。たしかに銀色の硬貨が2枚くらいしか見えない。
よし、金がないなら、そこを攻めるしかない!
「あのさぁ、じゃあ、ちょっとがんばって稼がない?」
「え?お酒飲んでも、おこづかいもらえたりするんですよね?」
目をパチチパチさせながら見つめるAちゃん。
うわぁああ!言いにくい!心臓がドクドクドクドクと大騒ぎを始める。く、くそ――、行ったれ―!!
「うーん、お酒代はこっちが持つわけだしね。このままだと、あげられて千円とかだよ。だから、ちょっとカラオケボックスとかに行って、エッチなバイトとかしてみない?」Hしたい
次の瞬間、(え?)という顔でボクを見つめる。「何?援交?この人も、汚らしいオッサンと一緒?」という顔がアリアリと見える。
ギャー!やっぱ言うんじゃなかった!
「…いや、…そういうのはいいです」
さっきまでとは打って変わって、他人行儀に!わ――!
「いや、ホラ、こうやって1時間飲んで千円よりも、10分くらいで数万円とか稼げる方が良くない?」
「いいです…お金もいいんで、帰ります」
うわ―マジか???なんとAちゃん、席を立つと、そのままどこかに電話をかけながら、店から出ていってしまいました。うわぁぁぁ――。超~心折れるんですけど!
小向美奈子を痩せさせて、マジメにしたような女が
ボッキボキに折れたハートで『S』に戻ると、T君がいません。どうやら、釘を刺したのが効いたのか、外出に行ったようです。30分後、T君が戻ってきました。
おう、どうだったよ?「なんかよ~、あれから26歳のフリーターが来たんだよ。まぁ、昔の森高千里系だったから、声かけたら『マクドナルドが食べたい』なんて言うんだよ。お、安く済むな~と思って、外出したんだけどよ…」「ほうほう、いいじゃない。で?」「そしたら、なんと…実は同い年(34歳)だったんだよ。しかも、コロコロ転がして移動するスーツケースを持っててさ、『今は、マンガ喫茶で泊まってます』とか言ってんだよ!しかも、買ってやったハンバーガー食わないで、『明日の朝食にします』って!近くでよく見たら、服のスソとかエリが黒く汚れててさあ‥」「うわー!キッツいなぁ。で?援交もちかけたの?」「持ちかけるわけね―だろ!あんなキモいの無理だよ!」………おいおい、今回のテーマは『援交交渉できるか』なんだからよ、実際に援交しなくても、交渉はしてくれよ―!本当に使えねぇな!まぁ、そんなキモい女、本当にイヤだけど。
結局その後も3人ほど、お茶に誘ってから援交を持ちかけるが、ことごとく失敗。
「そういうのやらないんで!」と、ビシャリと断られるならまだいい。
最初のAちゃんのように「あなたもキモいオッサンなの?」という態度に激変されるのは、かなりこたえます。ハートに。そんなこんなで時間は過ぎ、時計は深夜の2時。週末の夜ということで、男も女もやたらと増えているが、女のほとんどは援交目当てのクズ女ばっかりです。
…もう、無理。あきらめよう。そう思った瞬間、最後の最後に小向美奈子を痩せさせて、マジメにしたような女が入ってきました。
年齢は25歳ぐらい。決して、援交なんかには乗らないマジメそうな女です!これは、もう行くしかない!他の男共(小日向文世もまだいた)をかきわけ、店員にメッセージカードを渡す。
さぁ、最後の挑戦だ!交渉スペースに走る!
「ど~も、Bちゃんだっけ?この店にはよく来るの?」
「うん。なんかね、私、人間って出会いで構築されてると思うんだよね。ここって、いろんな人と出会えるから、すごくスキなんだよこね」……あら?何だろう?ちよっとめんどうくさそうな女かもしれないわね。…で、でも、ここまで来たら行くしかない!「男の人と外出したことは?」
「うん、あるよ!お酒を飲みに行ったり、ご飯食べたり…あと、お友達になって、今でも会ってる人、いっぱいいるんだよ」…これは間違いなく、「人生謳歌系、めんどくさい女(ちょっと電波入り)」です。
こういう女はキツいよなl。
今までの男たちも、援交を持ちかけられずに「いい人」になっちゃってたんだろうな―。とは言え仕方がない。とりあえず食事に誘うと、「うん、行く行く!」とノリノリだ。しかも「でも、外出料3千円ちょうだいね」と、値段交渉も忘れない。くぁ~、ムカつく女!Bちゃんと約束をし、男スペースに戻ると、小日向文世と雑談しているT君。…ったく、何やってんだよ。
「飯を食いに行ってくるわ」「俺も腹減ってんだよ!一緒に行くよ!どうせ最後だろ?」…T君、どこまで使えないんだ!
結局、それから3時間。24時間営業している、センター通りのお好み焼き屋で、Bちゃんの「宇宙って、だんだん広がっていると思うの。私は、あんまり詳しくないんだけど、相対性理論っていうのがあって、私は日々、それを感じてるんだよね」という、あまり知らない知識でぼんやりと語る『人の縁と宇宙論」を聞かされるハメに。チキショー!キツいわ!
Bちゃんの中でボクたちは、「かなり深くまで話したトモダチ」くらいにはなっているだろう。今日の出会いを宇宙のなにかに感謝しているかもしれない。
でも、そんなものは、ど―でもいい!そんな関係性は今すぐ捨ててやる!
Bちゃんがトイレに立ったときに、「そろそろ交渉するから、お前もトイレに行ってきて。10分くらい」とT君に伝える。Bちゃんが戻ってくると入れ違いでトイレに向うT君。一瞬でも間が空くと、すぐに宇宙の話をしちゃうから、すぐに切り出した。
「あのさ、Bちゃんって、今日、お金がないんだっけ?」「うん。そんなにないかな」「そっか―。じゃあ、ちょっとおこづかい稼ぎしない?ゴム付けるから、ホテル代2万円でどう?」言った!言ってやった!今までの関係性をすべてブチ壊す言葉。
後悔は、ない!次の瞬間黙り込むBちゃん。
どうだ?答えろ!答えろよ!「……最低。もう帰るんで、3千円ください!」はい、終了~~~!!まぁ、今回の結果はどういうことかというと、「お茶だけ女」とは、もう外に出たくない、ということでした!以上で――す、編集長!
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2011年10月13日 | コメントは受け付けていません。 |
カテゴリー:出会い喫茶物語

